前歯の裏の歯石が取れない理由は?歯科での除去と出血の疑問|こんどうファミリー歯科|愛知県知立市の家族で通える歯医者さん

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前歯の裏の歯石が取れない理由は?歯科での除去と出血の疑問

前歯の裏の歯石が取れない理由は?歯科での除去と出血の疑問

子どもの一言で気づいた、前歯の裏のざらつき


「ママ、歯の裏が黄色いよ」。お子様のそんな一言で鏡をのぞき、磨いても残るざらつきに気づく方は少なくありません。その正体が歯石であれば、すでに歯ブラシでは落とせない硬さになっています。この記事では、着色との見分け方や自分で削る前に知っておきたい点、歯科での除去と出血・しみる感覚の考え方を順にお伝えします。


この記事の要点まとめ


  • 前歯の裏は歯石がつきやすく、硬くなると歯ブラシでは落ちにくいため、着色との見分けは歯科で確認できます。
  • 歯石は歯科で器具を用いて除去します。出血や処置後のしみる感覚は、歯ぐきの状態などが関係する場合があります。
  • 自分で削るのは控え、歯みがきとフロスで歯垢をケアしましょう。費用や通院回数は処置内容で異なります。

前歯の裏の黄ばみは歯石?磨いても取れない理由

前歯の裏の黄ばみは歯石?磨いても取れない理由

歯垢が硬くなると歯ブラシでは落としにくい


歯垢(プラーク)は細菌のかたまりです。磨き残すと唾液中のカルシウムなどが沈着し、おおむね2日から2週間ほどで石のような歯石へ変わっていきます1。下の前歯の裏は唾液の出口に近く、とくに歯石がつきやすい場所。一度固まった歯石は、歯ブラシの毛先では落とせません。ドライマウスで唾液の自浄作用が弱い方や、歯が重なって並ぶ部分も、磨き残しがたまりやすい傾向があります。


黄ばみ・ざらつき・着色を見分ける手がかり


歯ぐきの際に沿って帯状に盛り上がり、舌で触れるとざらつく白〜黄色の付着物は、歯ぐきの上につく歯肉縁上歯石の可能性があります。一方、歯の表面に薄く広がる茶色っぽい色は、お茶やコーヒーによる着色かもしれません。ただし歯石の上に着色が重なることもあり、見た目だけで区別するのは難しいところです。歯ぐきの中にできる歯肉縁下歯石は黒っぽく、鏡では見えないため、歯科での確認が必要になります2。


出血や口臭もあるときは歯ぐきの状態を確認


歯石の表面はでこぼこしていて、歯垢が絡みつきやすい性質があります。そのため周りの歯ぐきに炎症が起きやすくなります1。歯みがきで血がにじむ、口臭が気になる。こうした変化が重なるなら、歯周病が始まっている可能性も考えられます2。2週間ほど丁寧に磨いても付着物が変わらない、出血が続くといった場合は、一度診てもらうと状態がはっきりします。


歯石を自分で削る前に知りたいこと


市販の歯石取り器具で起こり得る傷と取り残し


通販の歯石取り器具は手軽に見えます。ただ、前歯の裏は鏡越しだと左右が反転し、手元がつかみにくい場所です。先端が滑れば歯ぐきを傷つけたり、歯の表面に細かな傷を残したりすることがあります。見える部分だけ削れても、歯ぐきの下の歯石はそのまま。傷口から細菌が入り込み、炎症を長引かせる懸念もあります2。


自宅では歯石より、歯垢を残さないケアを


自宅で担いたいのは、歯石を削ることではありません。歯石のもとになる歯垢を、その日のうちに落とすことです。歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に当てて小刻みに動かし、歯と歯の間はデンタルフロスで清掃します1。マウスウォッシュは補助として役立つものの、硬くなった歯石を溶かす力はありません。


磨いても取れないときは削らず歯科へ


力を込めて磨き続けると、歯ぐきが下がったり歯がすり減ったりする原因になり得ます。取れない付着物に気づいたら、それ以上こすらずに受診を考えましょう。「いつ頃から気になるか」「出血や痛みはあるか」をメモしておくと、診察時に状態を伝えやすくなります12。


歯科クリーニングでの除去と、出血・しみる感覚


固まった歯石はどんな器具で取る?


歯ぐきの上の歯石は、超音波の振動で砕く器具や手用の器具で取り除くスケーリングが基本です。超音波器具は高い音と水が出るので、音が苦手な方は事前に伝えておくと落ち着いて受けられます。歯ぐきの下の歯石には、歯周ポケットの深さを調べたうえで、根の表面を整えるSRP(スケーリング・ルートプレーニング)を行います。超音波と手用器具の効果はおおむね同程度とする分析もあります3。なおエアフローは細かなパウダーで着色や歯垢を落とす方法で、硬い歯石の除去とは役割が異なります。


痛みが心配なとき、麻酔は使う?


歯ぐきの上だけの処置であれば、麻酔を使わずに進むことが多いでしょう。炎症が強い部分や、深い位置まで処置するSRPでは、痛みを抑える目的で麻酔を検討する場合があります2。麻酔薬の供給状況は時期などによって異なるため、一律には言えません。気になる方は予約時に、麻酔の希望とあわせて確認しておくと安心です。


歯石を取ると出血するのはなぜ?


処置中の出血は、多くの場合すでに歯ぐきに炎症が起きていることが背景にあります。腫れた歯ぐきは血管が広がっているため、器具が軽く触れただけでも血がにじみます1。出血したことだけで、処置の良し悪しは判断できません。量が多い、気分がすぐれないと感じたら、その場で担当者に伝えて大丈夫です。


処置後にしみる・血が出るときの過ごし方


歯石に覆われていた部分が露出し、数日ほど冷たいものがしみることがあります。当日は熱すぎる・冷たすぎる飲食や辛いものを控えめにし、やわらかめの歯ブラシでやさしく磨きましょう。出血が翌日以降も続く、痛みが強まるときは、処置を受けた歯科医院へ連絡を2。


歯石除去・クリーニングで起こりうる主なリスク・副作用


歯石除去やクリーニングでは、次のような反応が起こることがあります。


  • 冷たいもの・歯ブラシの刺激でしみる(知覚過敏)。数日〜数週間続くことがあります
  • 処置中・処置後の歯ぐきからの出血
  • 歯ぐきの痛み、赤み、一時的な腫れ
  • 歯ぐきの腫れが引くことで歯ぐきが下がったように見え、歯と歯の間のすき間や歯の根元が目立つことがある
  • 麻酔を使った場合の、しびれが残る感覚や注射部位の痛み
  • エアフローでは、パウダーや水の刺激による歯ぐきの一時的な赤みやヒリヒリ感

症状が強い、長引くと感じたときは、処置を受けた歯科医院へ相談してください2。


知立市で受診を考えるときの費用と通院の目安


歯石除去の費用と保険が使われる条件


歯周病の検査・診断にもとづく歯石除去は健康保険の対象です。3割負担の場合、初診時の検査と歯ぐきの上の歯石除去を合わせて、1回あたりおおむね2,000〜4,000円程度が一般的な目安です。歯ぐきの下の歯石除去(SRP)が必要な場合は、数回に分けて通院し、そのつど費用がかかります。初診の検査や処置内容によって費用は異なります。


見た目を整える目的の着色除去やエアフロー(PMTCなどの専門的な清掃を含む)は自由診療(保険適用外)となることが多く、一般的な相場は1回あたりおおむね5,000〜15,000円程度です。通院回数は着色の量や範囲によって異なり、1回で終わる場合もあれば、複数回に分けることもあります。その後に受ける間隔は、歯や歯ぐきの状態に応じて歯科医師と相談して決めます。処置後に一時的にしみる、歯ぐきが赤くなるなどの反応が出る場合もあります。ここで述べた費用は一般的な相場であり当院の費用ではありません。実際の費用は医療機関により異なり、当院の費用は診察のうえでご案内します。


所要時間と通院回数は歯石の量で変わる?


歯石が少なければ、1回30〜60分ほどで終わることもあります。量が多い、歯ぐきの下まで入り込んでいる場合は、検査と除去を分けて数回で進めるのが一般的です2。お子様の送迎や勤務の都合があるなら、予約時に使える時間帯を伝えておくと調整しやすくなります。


除去後は歯垢をためず、必要に応じて定期検診へ


除去しても、歯垢が残れば歯石は再びつきます1。毎日のブラッシングとフロスを続けつつ、歯ぐきの状態に合わせて定期検診の間隔を相談しましょう2。歯周病の治療後に続ける専門的な管理の役割についても、研究が重ねられています4。


予約前に伝えたい症状


久しぶりの受診で気まずく感じても、「前歯の裏のざらつきが取れない」「出血が心配」とそのまま伝えてかまいません。当院では、「こんなこと相談しても大丈夫?」と思うことでも気軽にたずねていただける雰囲気づくりを大切にしています。


よくある質問


Q. 固まった歯石はどうやって取りますか?


A. 歯科医院で、超音波の器具や手用の器具を使って取り除きます。歯ぐきの下に入り込んだ歯石は、歯周ポケットの検査をしたうえで、根の表面まで整える処置を検討します。


Q. 歯石を自宅で取る方法はありますか?


A. 固まった歯石を自宅で安全に取り除く方法は、現時点では一般的ではありません。自宅では歯石のもとになる歯垢を毎日落とすことに力を注ぎ、付いてしまった歯石は歯科で除去してもらいましょう。


Q. 歯のクリーニングで歯石を取るといくらくらいしますか?


A. 保険診療で3割負担の場合、初診時の検査と歯ぐきの上の歯石除去で、1回あたりおおむね2,000〜4,000円程度が一般的な目安です。自由診療の着色除去やエアフローは、1回あたりおおむね5,000〜15,000円程度が一般的な相場です。いずれも一般的な相場であり当院の費用ではありません。実際の費用は医療機関により異なり、当院の費用は診察のうえでご案内します。


Q. 歯石が取れなくなったらどうすればいいですか?


A. 強くこすり続けず、歯科医院へ相談してください。いつ頃から気になるか、出血や痛みの有無を伝えると、状態に合わせた処置の進め方を説明してもらいやすくなります。


Q. 歯石を取ったあと、歯がしみるのはなぜですか?


A. 歯石に覆われていた歯の表面が露出し、一時的に刺激を感じやすくなるためと考えられます。数日で落ち着くことが多いものの、痛みが強まる場合は処置を受けた歯科医院へ連絡しましょう。


参考文献


1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth

2. 日本臨床歯周病学会 公式サイト https://www.perio.jp/

3. Zhang X, Hu Z, Zhu X, et al. Treating periodontitis-a systematic review and meta-analysis comparing ultrasonic and manual subgingival scaling at different probing pocket depths. BMC Oral Health. 2020. PMID: 32586315 / DOI: 10.1186/s12903-020-01117-3

4. Manresa C, Sanz-Miralles EC, Twigg J, et al. Supportive periodontal therapy (SPT) for maintaining the dentition in adults treated for periodontitis. The Cochrane Database of Systematic Reviews. 2018. PMID: 29291254 / DOI: 10.1002/14651858.CD009376.pub2


近藤 由幸

歯科医師


こんどうファミリー歯科

院長

近藤 由幸

▶ 監修者プロフィール

経歴
2000年 国立岡山大学 歯学部歯学科 卒業
IDA(国際デンタルアカデミー)アストラテックインプラントコース 修了
大山矯正歯科 矯正歯科コース 修了
資格・所属学会
歯科医師臨床研修指導医
日本歯科医師会
日本顎咬合学会
愛知県歯科医師会
K.W.C(ホワイトニングサークル)
知立市歯科医師会
日本矯正歯科学会